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自殺率の国際比率(2009年段階の最新データ)  
 
国の自殺率順リスト(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

2009年自殺率の国際比較から、OECD加盟国30か国のうち1人あたりGDPが10,000ドル以上の24か国を抜粋した順位です
(人/10万人)
1 日本 24.4 11 ドイツ 11.9
2 韓国 21.9 12 アイスランド 11.9
3 フィンランド 18.8 13 ポルトガル 11.5
4 ベルギー 18.2 14 ノルウェー 11.4
5 スイス 17.5 15 カナダ 11.3
6 フランス 17.0 16 アメリカ 11.0
7 オーストリア 15.4 17 ルクセンブルク 10.9
8 スウェーデン 13.2 18 オーストラリア 10.8
9 ニュージーランド 12.4 19 アイルランド 10.6
10 デンマーク 11.9 20 オランダ 8.3
 
23 スペイン 7.8  
35 イギリス 6.4  
41 イタリア 6.3  
62 ギリシャ 3.5  

jisatsu.gif日本は欧米先進国と比較すると世界1位の自殺率となっています。さらに範囲を広げた国際比較では、図のように、日本は、ベラルーシ、リトアニア、ロシア、カザフスタン、ハンガリーについで世界第6位の自殺率の高さとなっています。このように国内の混乱がつづく体制移行国についで高い自殺率ということから、日本の自殺率はやはり異常な値であるといわざるを得ません。

日本の自殺率の高さについては、WHO精神保健部ホセ・ベルトロテ博士は、「日本では、自殺が文化の一部になっているように見える。直接の原因は過労や失業、倒産、いじめなどだが、自殺によって自身の名誉を守るもしくは責任をとるといった倫理規範として自殺がとらえられている。これは他のアジア諸国やキューバでもみられる傾向だ。」と話しています。また、当の日本国民はこうした点に気づきにくいとも指摘されています。
 英エコノミスト誌(2008年5月3日)は女子生徒の硫化水素ガス自殺(2008年4月23日)の紹介からはじまる「日本人の自殺-死は誇らしいか」という記事で日本の自殺率の高さについて「日本社会は失敗や破産の恥をさらすことから立ち直ることをめったに許容しない。自殺は運命に直面して逃げない行為として承認されることさえある。サムライ(侍)は自殺を気高いものと見なす(たとえ、それが捕虜となってとんでもない扱いを受けないための利己心からだとはいえ)。仏教や神道といった日本の中心宗教は明確に自殺を禁じていたアブラハム系信仰と異なって、自殺に対して中立的である。」と論評しています。経済的な要因についてもふれていますが、記事の主眼は日本人の文化的な要因、あるいは社会的特性であり、上記の見方と共通しています。
日本政府は9年間に自殺率20%減を目標にカウンセリングなどの自殺対策に乗りだしていますが、重要なのは「一生の恥と思わせずにセカンドチャンスを許すよう社会が変われば、自殺は普通のことではなくなるであろう。」と、社会の態度であると結論づけています。
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プロフィール
HN:
小助
年齢:
43
性別:
男性
誕生日:
1981/03/10
職業:
保育士
趣味:
考古学
自己紹介:
法学部法律学科を卒業後、小中高校生への学習指導講師を経て、幼少期からの夢の保育業界に転身し6年目。労務管理を得意とする異色の保育士として施設長経験も有り、現在は知識・技術・経験を活かし講師として労務と保育を説く。
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