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【ニュース】“ゆとり第一世代”仕事は「指示待ち」の傾向あり? (http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=940152&media_id=54)
「ゆとり教育」を受けた世代の中で、1987年度生まれは「ゆとり第一世代」と呼ばれている。そのなかにはすでに社会で働いている人や、現在大学4年生、来春からは新入社員として社会に出る人もいる。産業能率大学が実施した新入社員研修の参加者を対象にした「新入社員会社生活調査」によると、21歳以下の“ゆとり世代”と、それ以上の世代(※)との間に、仕事に関する意識に違いが見られた。「上司の仕事で一番大事だと思うものは?」という設問で、【部下に指示を出す】が21歳以下では41.4%、22歳以上は30.2%という結果が出ており、ゆとり世代は仕事上「指示待ち」の傾向があると同大学は分析している。
「仕事上で悩みそうなこと」では人間関係から仕事の進め方などもあがった「上司の仕事で一番大事だと思うもの」については【部下の報告を受ける】、【部下に指示を出す】、【部下からの相談にのる】と三択での質問を展開し、【部下の報告を受ける】は一番少なく21歳以下では7.1%、22歳以上でも15.2%に止まった。これに反して【部下からの相談にのる】は21歳以下で51.4%、22歳以上でも54.7%と過半数を占め、世代に関わらず上司に対してトラブルシューター的な役割を求める人が圧倒的だった。
 また、働くうえでの不安を尋ねる項目では【職場での人間関係】、【仕事の進め方】、【担当業務の内容】などが上位にランクイン。早くも【リストラ】を挙げる若者の声もあった。「年功序列と成果主義のどちらを望むか?」という項目では、21歳以下の回答は【年功序列】が【成果主義】を上回る結果が出ている。
【調査概要】
調査期間:2009年3月25日~4月10日
調査対象:589サンプル(21歳以下140名、22歳以上449名の男女)
調査方法:書面アンケート回答紙方式
調査機関:学校法人産業能率大学
※今回の調査対象者は“ゆとり世代”を21歳以下、それ以上の世代を22歳以上。
※「ゆとり世代」は高卒・高専卒、短大卒としている。

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実にくだらない。
上司が自分たち部下にどうあるべきかなんて質問もくだらないが、高々600人程度の統計で差が表れているなどと「ゆとり世代」を誇張するのも愚の骨頂だ。
ゆとり教育がダメな人間をつくったと言わんばかりだが、指示がどうのとか、報告がどうのとか、それは世代や個人だけの問題ではなく、組織力の問題。

そもそもゆとり教育(正確にはゆとり教育とは言わないが)が今日の日本を悪くしたというような言い方が多いが、決してそうではない。 癌細胞を取り除こうとメスを入れたが、手遅れだっただけの話。ただし、医師が有能だったら違っていた。医師が無能だったから失敗したわけだ。もちろん医師と例えたのは教師のこと。

確かに、ゆとり教育は、ただ学力を低下させただけに終わってしまった。完全にとまではいわないが失敗したことは間違いない。失敗した一番の原因は、ゆとり教育そのものが悪いというわけではなく、その理念を理解できる教師がさほど多くなかったことと、体現できる教師がすでにいなかったこと。教師の多くも学力重視社会で生きてきたために、子どもたちに『生きる力』をテーマとしたゆとり教育を施せる人材がすでにいなかったのだ。
もちろん、教師が全面的に悪いわけではない。教師に対する保護者からの信頼度の低下や、地域の希薄化が拍車をかけていた。

そもそも、はじまる当初だって絶賛されたわけで、ゆとり教育の理念そのものは決して間違っていないし、絶対に必要なものだった。
戦後の『右向け右教育』『学力重視教育』で培われたのは自我の衰えだった。他国でも「日本人はみんな自分の意見がない」と、よく日本を表現するように、周りの人間を非常に気にするし、誰かと一緒にでなければ不安だったり、誰かが流れればその流れに乗ってしまう。食事に行けば、「私も」「オレも」「同じので」といった傾向は、他国では非常に不思議がられる。ブランド志向も強く、他国のブランド店舗では日本人を「ありんこ」と呼んでいるらしく、格好の標的となっている。

終身雇用制も崩れ、みんなと同じことをしていればいいという時代ではなくなった。社会に出たら「みんなと同じ」では通用しない。いかに「みんなと違う」を売りにできるかが社会で生き残っていく最大の武器となる。
そんな日本にあって、30~40代でなかなか自立できないニートやフリーター、ネカフェ難民といった世代は『のっぺらぼう世代(顔がないもしくは顔がみんな同じ)』と揶揄され、彼らが社会へ出た頃に、これではいかんと登場したのがゆとり教育だったというわけだ。 犯罪の低年齢化や、犯罪の冷酷化、いじめ問題、引きこもりなどの問題も、当時からふつふつとあった話で、最近急増した問題ではない。

ゆとり教育(個人的にこう呼ぶのは好きではないが)は必要だ。
その証拠に、保育園に関わる法律(法定化された)保育所保育指針は、『生きる力』をテーマに、1人1人に配慮した保育がうたわれている。ゆとり教育そのものだ。 小学校以降の子どもたちでは成しえなかったテーマを、保育の現場で活かそうと根強く残っている。

次世代を担う子どもたちよ、強くたくましく生きていこうじゃないか。そう願うからこそ、このゆとり教育の理念はだいじに保育の現場で活かしていかなければならない。

(2009年8月26日)【穴山安治(小助)】

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プロフィール
HN:
小助
年齢:
43
性別:
男性
誕生日:
1981/03/10
職業:
保育士
趣味:
考古学
自己紹介:
法学部法律学科を卒業後、小中高校生への学習指導講師を経て、幼少期からの夢の保育業界に転身し6年目。労務管理を得意とする異色の保育士として施設長経験も有り、現在は知識・技術・経験を活かし講師として労務と保育を説く。
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